確定申告で医療費を取り戻せるのか
確定申告をすると、その内容によってはさまざまな還付金を受け取ることができます。
例えば医療費も例外ではなく、医療費が10万円を超えるときは還付されます。
医療費が年間10万円に達しない場合でも、健康診断を受けたことや、医薬品の購入金額などが家族で12000円を超えるときにも、セルフメディケーション税制が利用できます。
これまでは処方薬だったものが、現在は市販されているものをスイッチOTC医薬品といい、それもセルフメディケーション税制の対象になると記載されています。
ただし、医療費の場合は、従来の医療費控除とセルフメディケーション税制のどちらか一つが利用できるので、両方は使用できないために注意が必要です。
医療費控除は通常の通院費や処方された薬代、そのほかに、入れ歯代や、人間ドック代金も対象になります。
分娩費用、検診代金、検査代金も医療費に含まれるので、妊娠と出産をされた方はしっかりと計算することがおすすめです。
このときにも領収書が必要になることがあるので、大切に保管しておくと良いでしょう。
医療費の還付を受けるテクニック
確定申告で医療費を取り戻すためには、日ごろから病院や薬局の領収書・明細・交通費・必要な機器の購入などの領収書をこまめに保管しておくことが重要です。
市販薬は治療に必要なものかどうかわからないことも多いので、できれば担当ドクターに一筆書いてもらうとより良いです。
共働きの方は、所得の多い方が有利になります。
所得の高い方の方が税率も高いので、医療費控除の確定申告を行った方が還付金額も高くなることがあります。
もしも同じくらいの所得だという場合でも、1円でも多い方に確定申告をする方が良いといえます。
これまで申告してこなかった方は、最長で過去5年までさかのぼることができます。
控除を受けることができるので、そのころの領収書などがあれば、すべて計算してみると良いです。
この記事の監修者
税理士 佐藤 修(サトウ オサム)
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士
経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門
お役立ちコラムの運用を行う。