税理士の仕事について
まず、初めに税理士は、どのような仕事を行う人なのかご紹介します。
税理士の独占業務について
税理士には独占業務があります。
具体的には税理士法第2条で定められている、税務の代理・税務書類の作成・税務相談です。
税務の代理とは、確定申告や青色申告の承認申請・税務調査の立会い・税務署の更生・決定に不服がある場合の主張や陳述です。
税務書類の作成とは、具体的に確定申告書の作成・法人税申告書の作成などになります。
税務相談とは、納税額の計算方法・税金の還付請求の方法・節税対策などになります。
このような業務を税理士は行っています。
記帳代行について
記帳代行とは、記帳を代行に頼ることを指します。
記帳代行の主な内容
記帳代行の主な内容は、レシート、領収書などといった証票書類を分類・整理すること。
会計ソフトを利用し、証票書類の内容を勘定科目に分類しながら仕訳や入力をすること。
これらを欠かさず行うことは非常に大変です。
そのため、こういったことを税理士などに任せることになります。
どんな時に記帳代行を利用するのか
一般的には、本業が忙しくなり記帳する時間を確保することができなくなったとき。
自社で経理担当を雇うまでの余裕がないときなどに記帳代行を利用する場合が多くなります。
帳簿作成は大切!
帳簿作成など面倒なのでやりたくない!といって、放置することは絶対にできません。
理由は法律で帳簿作成が義務付けられているためです。
お金の流れを把握するために大切な帳簿。
そのため、法人や個人事業主には帳簿の作成および保存が義務付けられています。
帳簿作成を怠ると、どうなるの?
帳簿作成を怠ることによる直接的な罰則はありません。
ただし、帳簿を提示することができないことで、申告内容の全面的な見直しが求められることがあります。
帳簿作成を怠ることで、実際には経費として認められるものが経費として認められないといったことも発生してしまいます。
そのほか、青色申告が取り消される可能性もあります。
記帳代行を行うことで、どんなメリットがあるのか?
日々の業務に加え、面倒に感じることの多い帳簿作成。
そんな面倒なことを記帳代行の利用により丸投げすることが可能になります。
実質、経費削減が可能!
記帳代行を利用すると、別途経費が掛かり大変だというイメージがありますが、それは間違いです。
実際、記帳代行を利用することで、自社で経理担当者を雇う必要がなくなり、経費を抑えることが可能になります。
また、自分自身で帳簿作成を行っていた時間を本業に使うことができ、その分、仕事の効率をアップさせることが可能になります。
正確になり安心!
自分で行うよりも正確で安心。
その結果、余計な手間を省くことができ本業に集中することが可能になります。
税理士に記帳代行を依頼することでどんなメリットがあるのか?
では、記帳代行を税理士に依頼することで、どのようなメリットが考えられるのでしょうか。
税理士だとセットで任せることが可能!
税理士に記帳代行を依頼することで、すべて丸ごと任せることが可能になります。
確定申告書の作成から法人税申告書の作成・償却資産税申告書の作成・源泉所得税納付書の作成・法定調書の作成などは税理士の独占業務にあたります。
このような書類作成も税理士に依頼することによりセットで任せることが可能になります。
税務相談も可能!
税理士に依頼することで、節税対策など税務相談も受けることが可能になります。
記帳代行を行いながらになるため、随時、税務相談を行うことができます。
まとめ
以上のことから、帳簿作成は税理士に依頼することをお勧めします。
初めは、経費の負担が気になるかもしれませんが、税理士に依頼することで様々なメリットが考えられます。
少しでも帳簿作成に不安がある場合や負担に思う場合は税理士に相談してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
税理士 佐藤 修(サトウ オサム)
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士
経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門
お役立ちコラムの運用を行う。