経営セーフティ共済とは?
経営セーフティ共済とは、中小企業基盤整備機構によって営まれているベンチャー企業向けの共済制度です。
経営セーフティ共済の貸付は、「自社が健全な経営を続けているのに、取引先の倒産によって資金繰りに行き詰ってしまったベンチャー企業」を対象としています。
この共済に加入すれば、中小企業特有の連鎖倒産を回避することができるため、加入するメリットは非常に大きいと考えて良いでしょう。
経営セーフティ共済の仕組みとは?
経営セーフティ共済を利用して借りられるお金は、「回収困難に陥った売掛債権などの金額」または「掛金総額の10倍」のうち少ない方の金額となります。
無保証人、無担保、無利子で利用できる仕組みとなっており、据え置き期間の半年を含めた5~7年の間で月々の返済をしていく形です。
経営セーフティ共済の掛金は月々5,000円~20万円という幅広い範囲となっているため、積立や保険のようなイメージで加入をしてみても良いでしょう。
個人事業主が納付した掛金は、事業所得の必要経費として処理することができますので、節税対策としての利用も可能と言えそうです。
取引先が倒産していなくても貸付が可能!
一次貸付金という制度を利用すれば、取引先が倒産をしていなくても経営セーフティ共済からお金を借りられます。
最大で納付した掛金の95%相当が貸付可能な仕組みとなっており、返済期間は1年です。
一次貸付金の場合は0.9%の金利が付きますが、無担保・無保証人という有利な条件でお金が借りられると考えれば他のサービスよりも遥かに効率の良い資金調達方法と言えるでしょう。
経営セーフティ共済には「1年以上継続して事業を行っていること」などの加入条件がありますので、顧問税理士と相談をしながら利用を検討してみてください。
この記事の監修者
税理士 佐藤 修(サトウ オサム)
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士
経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門
お役立ちコラムの運用を行う。